最終日

この1年余り、とにかく仕事に関連する諸々でいろいろありすぎた。
やっぱり予想していた通り長居できる職場ではなく、神経をすり減らし、おそらくはかなり寿命も縮めて、今日の最終日になった。
契約更新するたびに後悔していたから、これでよかったんだと思う。

それにしても、あの嫌われ者上司は、最後まで稀にみる非常識な人だった。
最後の日の今日は、朝から終始機嫌は良さそうにしていた。
今日までで異動になる人や退職になる人には、愛想よく話しかけたりしていた。
でも、こちらのことは完全無視…。
自分が理不尽なやり方でクビにすることにしたからか、こっちとは面と向かって話もできないどころか目も合わせられない…という状況は、もうしばらく前から続いていたけど、最後の最後まで挨拶もないなんて、人として信じがたい。
当然最終日の今日も遅出早退で、帰る間際に直属の部下たちが揃って挨拶に来て、記念品を贈呈。
その際には一応こちらも後ろの方で頭を下げたけど、その後こちらが席を外している間に帰ったらしく、一言も言葉を交わすこともなくいなくなっていた。
これまで、非常識な上司なんて数えきれないほど見てきたけど、いい歳をしてここまで大人げなく失礼なのは初めてかも…。
もうパワハラだなんだと訴えるのもバカバカしく、呆れるばかりだった。

バブルの頃に大手化粧品会社でブイブイ言わせていたのをいまだに自慢して、そのやり方が常識だと信じて疑わず、どこに行っても嫌われ者…。そして、自分は敵が多いと豪語しながら地位を利用してやりたい放題やって、切られる前に自分から退職を決め、退職金はガッポリ…。
世の中って、やっぱりこんなもんなんだとつくづく思う。
神様が見てるかどうかわからないけど、
あーいう人は絶対にバチが当たる!
って、みんなが言ってるから、きっとそうだろう。
多分、もうバチは当たってる。だから、実年齢よりはるかに老けて見えて、体もあちこち悪くて…。だけど、バチが当たってても、それが自分のせいだとは気づかないまま一生終わるんだろうなぁ…。

世の中、理解しがたい人は多いけど、そんな人たちはある意味幸せなのかも…と思うことも多くなった。