6年と1か月

6年も過ぎたなんて、ウソみたい。
あの日の揺れのこと、寒かった夜のこと、その後のいろいろ…スーパーの棚が空になり、GSに長い行列ができて、ついには年中無休のお店が閉店になり、計画停電で寒い中、充電したPCの明かりだけで過ごしたこと…。
みんな昨日のことのよう…。
被災地の人たちは、こんなもんじゃない苦労をしたんだから、もっともっとウソみたいだろうなぁ…。

1か月前、今年は土曜日で仕事でもなかったから、家でTVの慰霊式中継を見ながら黙とうした。
でも、仕事のこととかいろいろあって、エネルギーが切れかけてた。
そして今日は6年と1か月。
なぜか、この1週間くらいの間に、東北の被災地を思い出すことがいくつか…。

先週、たまたま待ち合わせをした銀座の東急プラザで、陸前高田気仙沼の商品を扱っているお店を見た。
さすがに銀座に並ぶ商品!「ホヤぼーや」のついたグッズもちょっとおしゃれな感じで、食品とかも高級感があって、見違えるようだった。6年経ってもこうして応援が続いていると思うと、別に地元の人でもないのにちょっと嬉しくて、携帯に付けている「ホヤぼーや」を、ちょっぴり見せびらかしたくなったりした。

さらに週末、定期券が切れる前に一度行っておこうと思って、パルテノン多摩歴史ミュージアムへ。
7月まで、特別展「災害と多摩」を開催中。
天気は悪くても土曜日だから、多摩センターの中心部は親子連れや若い人達で結構な人…でも、展示を見る人は疎らだった。
第2会場には、東北の被災地の写真パネルもあった。陸前高田のものもあって、生出小の懐かしい写真も含まれていた。

やっぱり年々忘れていくのは確か…特に離れている地域は、それが当たり前。
ここに引っ越した時でさえ、まだ1年だったのに、周囲の人たちとの震災に対する温度差みたいなものに驚いた。
6年も経ったら、その日が何の日かさえ思い出すことも難しい…そんな人がもうほとんどなのかもしれない。