やっと行けた美術館

開館直後のもう15年以上前に、仕事の関係で知って以来、ずっと気になっていながら行けてなかった美術館…。
鹿沼市川上澄生美術館に行ってきた。

「創作版画の川上澄生 −豊かな版画表現の魅力−」
予想通り、梅雨の晴れ間で天気は良くても、平日で来館者は極わずか…。
なのに、そのわずかな客がうるさいこと!大きな声で関係ない話を続けるオバチャン2人組を、何度も睨み付けねばならなかった。

木版画を久しぶりにたくさん見られた。版木の年輪や紙の簾の目もよくわかって、あたたかい感じ。
キャプションに、技法だけでなく紙の種類も表示されてるとよかったけど…。
ちょっと残念だったのは、マットの色…。淡いピンク系の「澄生カラー」のものに統一してあるようだったけど、すべての作品と合っているとはいえず…。
やっぱり普通に、アイボリー系のマットを使用した方がいいと思うけどなぁ…。

小さな展示室にステンドグラス…建物はかわいいけど、美術館としての使い勝手は少々難ありって感じだった。
帰宅して改めてパンフを見て、初めて屋根の上に時計台が付いてたことに気付いた…。どうしても仕事目線で見ちゃってるんだよね…。

あのコレクションが宇都宮市に寄贈されていたら、どうなってただろう…。
妖精ミュージアムよりも川上澄生の方がずっといいと思うけどなぁ…。
まぁ、色々あったみたいだから、今更ね…。作品にとっては、鹿沼市に寄贈で正解だったってことでしょう。