想定外と安全神話崩壊

どうしても理解できない。
福島原発の事故…想定外の災害?安全神話があったの?

もう20年くらい前、学生のときに、授業で発掘現場に行くために、東海村に行った。先生の運転する車に乗って大学に帰る途中だったと思う。走りながら、
「凄いだろう…道が広くて立派だろう…。何でかわかるか?」って先生に聞かれた。「いざって言うときに、逃げるためだよ。村民みんなが車で逃げるためなんだよ」って…。
いざって言うとき…つまり今回みたいな事故が起きたときってこと…。

怖いと思った。そんなリスクの高い所に住むなんて、勇気がいるって思った。窓の外は、すごい田舎で、のどかで、環境良くて…でも怖い所。
以来、「原発のある所=怖い所」というイメージになった。

JCOの臨界事故の時にも、このことを思い出した。
あの道路が、ついに役に立っちゃうんだぁ…って思った。

事故が想定されてたから、立派な道が造られた。つまり、絶対安全じゃないってわかっていたから、「いざという時」のことを準備していた。
福島は違ったの?古いから?
古ければ余計に想定すべきだし、神話なんて信じちゃいけないはず…。
今年1月の新聞には「福島第1原発の稼動期間延長」の記事…目立たないところに、小さく出てた。

今回の事故も、あぁ、やっぱり起きちゃったね…って思った研究者とか、結構いたんじゃないかなぁ…。
この国は、信じる者は救われないのかもしれない。