突然の電話

知らない番号からの電話…しかも朝の9時過ぎ…。
出てみたら、昨年の夏の東北でお邪魔した陸前高田で出会った方だった。
とにかくビックリ!そして、どうして???

彼女の話によると、前日彼女の今の職場にあたしと同じ苗字の人から電話が来たらしい。でも留守にしていて出られず、この苗字の知り合いはあたしだけだったので、名刺を探してかけてみた…ということだった。
もちろんあたしはかけていない。彼女が今どこで働いているかさえ知らないから、職場になんて電話のしようもない。
わざわざ電話をかけてくれた彼女に感謝した。本当に数日間しか一緒にいなかったあたしを思い出してくれたこと、別れ際に渡した名刺をちゃんと取っておいてくれたこと、そしてわざわざ電話をくれたこと…。

去年の夏、あの場所で感じた予想は当たっていて、その後も彼女はあの職場になじめずに辞めたらしかった。でも今はちゃんと別の仕事をしてるってことで、一安心。「きっとまた会いましょう!」と言って、電話を切った。
たまたま今日は遅番出勤で、この時間はまだ家にいた。早番だったら、多分電話には出られず、知らない番号なら折り返しかけることもしなかったはず…。だから、元気そうな声が聞けただけでも、涙が出るほど嬉しかった。
たまたま同じ苗字だっただけなんだけど、その同じ苗字の見知らぬ人にもちょっぴり感謝した。